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ホンダチューニングの雄 SPOONへのインタビュー

17.09.2020

30年間、SPOONはホンダ車の性能をより向上させることに専念してきました。革新的なチューニングパーツのプロデュースからエンジンチューニングやレースカーの製作まで、ホンダ車でこれまで数多くの栄光を築いてきました。そんなSPOONと創業者 市嶋 樹氏のストーリー。

ホンダチューニングの雄 SPOONへのインタビュー

ご存知の方も多いと思いますが、改めてSpoon設立の経緯とSpoonの概要を教えてください。

1980年代に国内外のレースに参戦していた市嶋 樹が、自分が使う為に様々なレース用部品を開発し製造した事がスプーンの原点。

そして1988年1月、ホンダのスポーツ車種だけを対象に、レースや研究開発機能を備えたスピードショップとして甲州街道沿いにSPOONは設立、開業しました。

世界で初めて販売したカーボンボンネットやビッグスロットル、スティッフプレート、リジカラなど革新的なチューニングパーツの数々は一貫して社内で企画、研究、開発しています。

ご存知の方も多いと思いますが、改めてSpoon設立の経緯とSpoonの概要を教えてください。

Spoonの手掛けるエンジンは速くて信頼性の高いエンジンとして有名ですよね。 これらの名機達を造り上げる一連の流れを教えてもらえますか?

私たちのエンジン造りには特別なことは何も無いんです。

数値を可視化して管理、再現することです。

例えばピストンは、重量や直径だけでなくリング溝も測定します。

溝の幅、高さ、傾きを測定し差の少ない組み合わせを使用します。

また、高速で往復運動を行うピストン、コンロッドの重量差も減らします。

ピストン、コンロッドを組み合わせた重さは1気筒あたり約1,000g、ノーマルエンジンでは3~4g(重量比で0.3~0.4%)程のばらつきがあるんです。

私たちは、それらの重量差を1/10g以内(重量比0.001%)に揃えます。

同様に、ピストンとヘッドの冠面容積、ピストンリングの張力、バルブスプリングの自由長やレートなど、それぞれの差を減らしています。

私たちは常に、組み立て方法の基本に忠実に従い、重量、容積、クリアランスなど差を減らし揃えることで振動が少なく、耐久性が高いエンジンを目指しているんです。

Spoonの手掛けるエンジンは速くて信頼性の高いエンジンとして有名ですよね。 これらの名機達を造り上げる一連の流れを教えてもらえますか?

ホンダエンジンの多くは自然吸気ですが、過給機付きの方が簡単に大きな出力を得る事が出来ますよね。自然吸気で最大限の出力を得るにはどの様な点の改善が必要となりますか?

期待されてる答えと少し違うかもしれませんが、自然吸気と過給機付きのエンジンに対するチューニングの考え方や手法は特に変わりません。

吸気はなるべく温度を低く、抵抗を減らしてエンジンに導く。

そして、マニフォールドやポートを研磨し段差を無くして効率よく空気と燃料を燃焼室に導き燃焼させる。

排気は、走るステージに適したバランスの良い口径、レイアウトをフローベンチや実車テストを通して創り上げていきます。

パワーがあっても、ボディーやサスペンション、タイヤのなど車全体の性能が低ければ大きなパワーは無駄になってしまう、私たちはむやみに出力の向上は求めず最適なバランスを追求しています。

自然吸気と過給機付き、エンジンと電気モーターのようにそれらを比較するのではなく、常に車のバランスを考えながら最適なチューニングを行っています。

ホンダエンジンの多くは自然吸気ですが、過給機付きの方が簡単に大きな出力を得る事が出来ますよね。自然吸気で最大限の出力を得るにはどの様な点の改善が必要となりますか?

レースでは相当な栄光を勝ち得ていますよね。その中でもどのレースが一番大きな成功でしたか?また、今はどの様な形でレースに関わっていますか?

私たちが考えるレースでの成功は完走なしに語れません。

24時間レースのように、一つのレースで外気温が大きく変わる場合、昼夜の温度差によるエンジンオイルのガソリン希釈や連続走行による疲労や損耗など多くの事が起きます。

それらの問題を克服し無事に完走することで多くの知見や達成感を得ることが出来ました。

日常では得難い経験を積めたことが、レースの成功だと思います。

そして、その経験から生み出されたパーツを世界中のHondaファンやトラックユーザーに選んでもらいそれを使って喜んでいただければそれほど嬉しい事はありません。

レースでは相当な栄光を勝ち得ていますよね。その中でもどのレースが一番大きな成功でしたか?また、今はどの様な形でレースに関わっていますか?

ホンダとは密接なイメージがありますが、実際はどの様な関係にあるのでしょうか? また、その関係はどの様に御社の活動に役立っていますか?

ホンダのType-Rは世界的に有名なスポーツモデルですが、ホンダはType-Rを企画する前からシビック(E-ATやEG6)等の量産車を使いレースモデルやスポーツモデルのテストをしていました。

国内外の耐久レースなどに精力的に参戦している私たちは、ホンダの国内テストチームや、アメリカ、ヨーロッパのテストチームとよく関わります。

彼らは非常にフレンドリーで、私たちと同じようにホンダが好きでレースが好きという同じ想いを持っています。

同じ車好き同士、情報交換やアドバイスをしたり、されたり。仕事というよりも、純粋なホンダ好き、レース好き同士が立場を超えてワイワイガヤガヤ楽しんでいる感じですね。

ホンダとは密接なイメージがありますが、実際はどの様な関係にあるのでしょうか? また、その関係はどの様に御社の活動に役立っていますか?

MotulとのパートナーシップやMotulと組むことで得られた他とは違う成功に関して教えてください。

私たちがMotulを尊敬し選んだ理由は、その製品に哲学を感じるからです。

2輪と4輪、サーキットと一般道、現行車と旧車、海と陸などそれらモビリティ全てに対してハイパフォーマンスなオイルを適正な価格で提案できる技術と志の高さを感じます。

そして、実際に国内外の多くのレースでMotulオイルを使い、安定した性能、品質から油脂類に起因するトラブルが減り、良い結果を得られるようになりました。

また、お客様からオイルの相談を受けた際に、レースでの経験や実績を基に勧めることはお客様に非常に喜ばれてます。

今ではMotulを使わない理由が見当たりません。

MotulとのパートナーシップやMotulと組むことで得られた他とは違う成功に関して教えてください。

Spoonが手掛けるエンジン以外のパーツや製品を教えてください。

特徴的な製品の代表的なものはこちらです。

アルミモノコック構造対向キャリパー

ハイテン材プレス製ガゼットプレート、スティッフプレート

エアロパーツ

リジカラ

他にもアルミホイールのSW388などがあります。どれも私たちのこだわりが詰まった製品です。

Spoonが手掛けるエンジン以外のパーツや製品を教えてください。

コロナ禍で大変な状況ではありますが、今年の状況や現在進行しているプロジェクトを教えてください。

現在は現行シビック(Type-R、ハッチバック、セダン)を中心に部品の開発をしています。

また、今後の部品開発もHondaの新車リリースの情報を収集しながら計画を立てている状態。

レースやイベントなどは移動が容易な国内から実現できることを考えています。

そして、少しでもコロナウィルス感染症の終息の一助となればと思い、布製フェイスマスクを製作しました。

このマスクに対してはマスクを装着する習慣のない海外のお客様を中心に、「マスクするのは嫌だけど、これなら着けるよ」などとポジティブな感想を多くもらっています。

1日も早くコロナウィルスの感染が終息し、レースやイベントなどを通して世界中のHondaファンの方々とまたお会いできる日が、待ち遠しく思っています。

Spoon

コロナ禍で大変な状況ではありますが、今年の状況や現在進行しているプロジェクトを教えてください。
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