TECH3(MotoGP)とMOTULにまつわるロング・ストーリー

04.10.2012

TECH3(MotoGP)とMOTULにまつわるロング・ストーリー


1989年に元GPライダーでもあるH. ポンシャラル氏によって設立され、世界最高峰のオンロードレースであるMotoGPとMoto2の両カテゴリーで活躍するフランスのレーシング・チーム、TECH3。

A. ドヴィツィオーゾ選手(イタリア)が年間4位、C. クラッチロー選手(イギリス)が同5位という好位置につけたまま2012年10月12日~14日に開催される日本GPで来日する同チームと、20年以上にわたって同チームとパートナーシップを結ぶMOTUL(モチュール)にまつわるロング・ストーリーをご紹介します。

TECH3とMOTULの出会い

TECH3とMOTULのパートナーシップは非常に長い歴史を持ち、TECH3が創設されてすぐの1989年から続いています。チームの創設者兼マネージャーのH. ポンシャラル氏は当時を振り返ってこう語ります。

TECH3を立ち上げる前、私はMOTULと非常に強いつながりを持つホンダ・フランスのレーシング部門で働いていました。その時に築いた信頼関係が、TECH3の立ち上げ時にも活かされました。我々の信頼関係が損なわれることは、今後も決してないでしょう。

 

MONSTER YAMAHA TECH3
チームマネージャー
エルベ・ポンシャラル氏(Herve Poncharal)

TECH3とMOTULの出会い

レースにおけるパートナーシップの重要性

レースにおけるパートナーシップの重要性について、A. ドヴィツィオーゾ選手のクルー責任者であるG. クーロン氏が以下のように説明してくれました。

MotoGPなどのレース活動において、我々は常に定めた目標に向かってサーキットにおけるパフォーマンスを極限まで追究しています。よって、パートナーが目標や考え方、姿勢を我々と共有してくれるということは非常に重要です。これは、我々がパートナーと共に歩んでいくための前提条件でもあります。MOTULが我々と共通の考え方を持っていることを、私はよく知っています。

TECH3のパートナーは、それぞれの持つ専門的な技術を持ち寄ることによってチームを支えてくれています。YAMAHAとオイルの開発を共同で行っているMOTULは、我々とも緊密な連携を保ちながらマシンの研究開発を行なっています。これまで私は、MOTULが提供してくれているオイルの品質に関する問題や疑問を感じたことはただの一度もありません。よって、このパートナーシップは本当に素晴らしい関係であると断言できます。

レースにおけるパートナーシップの重要性

MOTULが果たしているマシン性能向上のための役割

TECH3が今シーズン使用しているマシン(YAMAHA YZR-M1)は、1,000ccで約250馬力という非常に強力なパワーを備えています。

フリクション・ロスを最小限に抑えてエンジン出力の向上を図りつつ、信頼性とエンジンの耐久性も確保するためには、エンジンオイルの油膜は非常に強い油圧に耐えなければなりません。これは、年間で使用できるエンジンの数に制約のある我々にとっては絶対に不可欠な要素です。また、エンジンオイルはエンジンの冷却という重要な役割も担っています。それゆえに、高性能かつ大型のオイル・ラジエーターがクーラント・ラジエーターの近くにマウントされているわけです。

今シーズン、TECH3ではエンジンオイルとギアオイルを分離させる新しいタイプのエンジンとギアボックスを投入し、MOTULと共にこの新しいギアボックスに適した専用のギアオイルを開発しました。MOTULの開発エンジニア達は、我々のリクエストを完璧に理解したうえでスペシャルなオイルの供給を実現してくれ本当に助かっています。

MOTULが果たしているマシン性能向上のための役割

2012年シーズン、勝利への要素は揃った

TECH3にとって、2012年シーズンは素晴らしいバイクとライダーが揃い、非常にポジティブなシーズンを送っている。チームに、2011年シリーズで将来性豊かな才能を発揮しルーキー・オブ・ザ・イヤーに輝いたC. クラッチロー選手に加えて、昨シーズンのMotoGPで年間3位だったA. ドヴィツィオーゾ選手が加わったのだ。

ふたたび、H. ポンシャラル氏が我々の質問に答えてくれた。

我々はこの2〜3年の間、ずっとA. ドヴィツィオーゾ選手にアプローチを続け、彼自身もYAMAHAのマシンと自分のライディング・スタイルがマッチするであろうと考えていました。そして、前の所属チームであるRepsol Honda Teamでの環境の変化が彼に移籍を考えさせる機会を与え、我々もマシンの十分な競争力をアピールし、彼の説得のに成功したのです。

2012年シーズン、勝利への要素は揃った

最高のプライベート・チームであり続けている秘訣

まずはじめに、高い競争力を備えた優れたマシンが必要です。その観点から言えば、TECH3はYAMAHAから一貫したサポートと強力なマシンを手に入れています。そして、素晴らしいマシンの獲得は、もう一つの重要な要素である、素晴らしいライダー達の獲得にも影響を及ぼします。また、我々にとってのMOTULのように、信頼できるサポートを提供してくれるパートナーの獲得もとても重要です。

しかし、最も欠かせない重要な要素は、チームを包み込む“良い空気”です。この“良い空気”がチーム内に生まれなければ、強力なマシンも、素晴らしいライダーも、信頼できるパートナーもうまく機能はしません。
私は常に我々のチームが家族のような雰囲気で調和できるよう、心がけています。だからこそ、TECH3のスタッフがゲストを笑顔で迎えているところを見かけると、とても嬉しく誇らしい気持ちなりますね。

最高のプライベート・チームであり続けている秘訣


MONSTER YAMAHA TECH3 公式サイト
http://www.teamtech3.fr/motogp

The Official MOTUL Channel(動画) - Motul @ Yamaha Tech 3
http://www.youtube.com/watch?v=sSUpm6nJyHY

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